運動スキルを獲得する段階(運動学習)
新たな運動を獲得するまでに、どんな段階で学習していって獲得するのでしょうか?
車の運転免許をお持ちの方は、他の考え事をしながらでも運転をすることができるし、自転車が乗れる人はもう自転車が乗れなかったことなんて思い出すのが難しいですよね。
これは運動が無意識に自動化しているからなんですが、無意識に楽に運動ができるまでの過程って何となくわかるけど、説明って難しいですよね。
北海道札幌市で脳梗塞・脳出血の脳卒中を専門に自費リハビリをさせていただいております 🧠脳とカラダの研究所🏃 の藤橋亮介です😄
今回は運動学習の段階について記載いたします✨
自分が今どの段階なのか理解することによって、獲得できる可能性がUPするかもしれませんよ👍
運動学習の段階は4段階!
運動学習については、さまざまな分野で研究されていて、さまざまなジャンルで考えられますが、今回は運動を学習する段階についてお話し致します。
運動学習を考える時には、意識的か無意識的か、できるかできないか にわけながら考えることができ、その組み合わせの段階は4段階だといわれています。
![](https://nou-to-karada-lab.com/wp-content/uploads/2023/02/スクリーンショット-2023-02-27-21.38.54-1024x285.png)
①無意識で できない
1番初めの段階は、「できていないことにすら気づいていない」です。
じつはこれが1番難しいところでもあります。
そもそも、できていないことに気づくことが難しいからです。
できていないことに気づくためには、視野を広げて考えたり、誰か他の視点の意見を聞いたり、意識を向けるところを変えたりする必要があります。
つまり、「気づき」とか「発見」が必要な段階です。
![](https://nou-to-karada-lab.com/wp-content/uploads/2023/02/スクリーンショット-2023-02-27-21.44.18-1024x374.png)
②意識しても できない
いままで知らなかった世界に気づくことで、新しい世界の入り口を意識することができます。
次の段階では、意識することはできるけどできない状態です。
意識してもできない段階なので、もどかしい気持ちにもなりますし、諦めてしまうことも多いかもしれません。
ここで重要なのは、意識はできるので、
しっかりと注意を向けて、動き方のコツや感覚を掴んだり、失敗を恐れずチャレンジすることです。
そこで失敗し、修正し、挑戦すること(トライ アンド エラー)で、運動を獲得します。
![](https://nou-to-karada-lab.com/wp-content/uploads/2023/02/スクリーンショット-2023-02-27-21.52.13-1024x381.png)
③意識すると できる
意識しておこなっていくうちに、さらに新しい発見(気づき)があったり、より楽に動かせるようになったりするいい経験が発見できると思います。
その経験を続けていくことで、脳に自分の体や動きが定着していき、無意識にでも運動が行えるようになります。
特に小脳という部分に自分の体のパターンが定着することで、内部モデルというものが形成されて、運動を効率よく素早くできるシステムが備わっています。
![](https://nou-to-karada-lab.com/wp-content/uploads/2023/02/スクリーンショット-2023-02-27-21.55.10-1024x373.png)
④無意識でも できる
意識してできるようになったら、意識を向ける場所を変更したり、同じような要素を持った違う運動へバリエーションを増やしたりすることで、意識する配分を変えていくことがいいと思われます。
上記のように、内部モデルが形成されると運動が自動化していくこととなるはずです。
さらに重要なのは、日常の生活にはんか(汎化)されていく事です。
普段の生活の中で、体の使い方の違いに気づいたり、同じような要素を持った違う動作に共通点を見つけたりできるようになることで、無意識な運動へ進化すると考えられます。
![](https://nou-to-karada-lab.com/wp-content/uploads/2023/02/スクリーンショット-2023-02-27-22.43.28-1024x559.png)
最後に
みなさんは、何か頑張っていたスポーツや趣味などはありますか?
もう一度、その運動がどのようにして上達(上手くなった)したのか、振り返ってみるといいかもですね。
私は、スポーツではテニスと弓道。趣味ではギターやベースを弾きます。
どちらにしても、できないことを練習すると、がむしゃらに練習するっていうことも大切な気はします。笑 ですが、以上のような段階を経て、獲得したんだなと納得できました。
特に④の段階の自動化する際には、意識しておこなっていたものが次の日にはスラスラできていたことがほとんど。
寝ている間や休んでいる間にも、脳のネットワークには変化があり、良い方へ導いてくれます。
いま一度、自分がどの段階で、どんなことに気をつけたらいいか考えてみると新しい道が開けるといいですね!
筆者プロフィール
![](https://nou-to-karada-lab.com/wp-content/uploads/2021/09/スクリーンショット-2021-09-05-16.09.18-250x300.png)
理学療法士 脳とカラダの研究所 代表
藤橋 亮介(ふじはし りょうすけ)
〜経歴〜
2011年 理学療法士 国家資格取得
札幌市 脳神経外科病院に勤務
2014年 大阪府 認知神経リハビリテーションセンターに勤務
2015年 奈良県 ニューロリハビリテーションセンター
健康科学研究科(大学院)に入学
2017年 修士 取得
2019年 札幌市に戻る
児童発達支援・放課後デイサービス 事業所に勤務
2020年 独立し、「脳とカラダの研究所」 を開業
脳卒中後遺症を専門に、あきらめない方のためにそれぞれの脳のクセにあったオーダーメイドの脳のリハビリを提供する自費リハビリをおこなっています。
少しでも伝わりやすいように動画でわかるYouTube チャンネルもはじめました。
是非ご覧ください✨
LINE登録者様に限定、「無料」動画配信しております!
『脳とカラダの研究所』のLINE登録者に限定で毎週1回、脳卒中や脳の仕組みや健康について、リハビリについても動画をお送りしております。
LINEに無料でご登録いただくだけですので、是非ご登録ください✨
このような動画を毎週ご覧いただくことができます👍
また、ご要望などがあれば、それに応じて動画でお答えもしておりますので、お気軽に思いしつけください✨
ttps://line.me/R/ti/p/%40963lokvy
https://line.me/R/ti/p/%40963lokvy
無料LINE登録はこちらからどうぞ😆