座位の脳のクセ
座位というのは、いろんな動作の基本となります。
座位が崩れていると、立位や歩行などの動作も同じような崩れや、特徴が出ます。
つまり、座位の姿勢や身体の使い方がある程度改善することが必要になってきます!
北海道札幌市で脳梗塞・脳出血の脳卒中を専門に自費リハビリをさせていただいております「脳とカラダの研究所」の藤橋亮介です。
本日は、座位をテーマに、脳のクセについてお話ししていきたいと思います。
自分の座位の脳のクセを見つけると、座位以上のレベルでも変化を見つけることができるようになりますので、ぜひご確認くださいね。
座位の脳のクセ
座位も一人一人それぞれ座り方が違います。
・どちらかに傾いてしまう人
・どちらかの足を組みたくなる人
・背もたれがないと座れない人
・イスに浅く腰掛ける人
・柔らかいイスだと腰が痛くなる人
などなど、座り方が違うために症状が違います。
つまり、自分が得意な身体の使い方や感覚の使い方が違うからですね。
これが脳のクセとして動作や行為に現れます。
ここからは、実際に私が、みなさんの脳のクセを探すように、みなさんの脳とお話をしてみますので、みなさんも一緒に確認してみてください。
座位の確認
まずは、椅子を用意してください。できれば、1人がけで座りやすいイスがいいです。なければ、ソファーやベッドに腰掛けてもいいです。
では、イスに座ってみて、目を閉じて「しっかりと座れているか?」と自分に問いかけてみてください。
そして今、自分が、どんなふうに座っているか考えてみてください。
せめて1分くらいは、じっくりと考えてみてくださいね。
その座り方があなたの普通の座り方になります。
では、次に、「まっすぐ座れているか」を同じように目を閉じて、自分に問いかけて確認してみてください。
先ほどの座位と直すところはありましたでしょうか?
何か違うところを見つけられましたでしょうか?
できなかった方は、もう一度確認してみてくださいね。
そして、これらで私がみなさんの脳とどのようにお話ししたかを説明いたしますね。
まっすぐって何?
私がどんなことをあなたの脳に聞いてみたのか?
はじめに聞いた「しっかり座れていますか?」の答えは、実は2つのことを聞いています。
①あなたはその座った状態を保っていられるか?いられないか?ということが隠されています。
②そして、あなたの安定していると感じるのはその座り方なんですね?ということです。
次の質問は、「まっすぐ座れていますか?」では、次のことをあなたの脳に聞いています。
あなたは無意識のうちに、まっすぐということを確認するために、左右の確認や前後の確認をしなくてはならなくなります。
ただ座れているだけでなく、あなたの中の「まっすぐ」という概念は、どういう意味ですか?と聞いていることになります。
そのように質問しながら、あなたの脳がどのようなクセを持っているかを調べていきます。
改めて確認してみてください
まっすぐというのはすごく曖昧な概念です。
腰を強く反らせることが、まっすぐだという方もいれば、アゴを引いて背筋を伸ばすことだという方もいます。
背中がまん丸の猫背になっていても、背もたれに背中を押しつけて、まっすぐだという方もいます。
ですが実際には、左右が対象であること、体が重力方向に垂直であること、ねじれがないことを意味します。
あなたの脳が、そのような確認がしやすいところとしづらいところを見極めるのが大切で、それが脳のクセを知る手がかりとなります。
みなさんはもう一度、自分自身で以下のことを確認してみてください。
わからなかれば、手で触ってみたり、目で見て確認してもいいです。
あなたが、よくわかったところと、わからなかったところを見つけられれば脳のクセを見つけやすいです。
・イスの真ん中に座れているか?
・左右の端のどちらかにお尻が寄っていないか?
・お尻にかかる体重は同じか?
・同じなのであれば、足のつく位置も左右対称なはずですが、いかがでしょうか?
・膝の位置は一緒ですか?
・足の裏の感触も一緒でしょうか?
・どちらかの足だけ前に出ていませんか?
・背中はどうでしょう?
・背もたれに背中をつけたときに、浮いている部分はないですか?
・逆にたくさんつきすぎている部分はありませんか?
・背もたれの左右どちらかに肩は寄ってはいませんか?
・お尻の真上に方がのっている感じがありますか?
など。
まとめ
自分の体のイメージがしっかりできて、イメージした通りに動かせれば、体はとてもいい状態です。
むしろ、動けていないということはイメージできていないということでもあり、イメージができている気持ちになっているだけの方はとても多いです。
実際に、これらのことを確認すると大体の方が、ズレていたり、逆になっていたりします。またそんなこと考えたこともなかったという方が多いです。
次回は、そのような脳のクセを見つけてどのように直していくかについてお話ししたいと思います。
ぜひまたご覧ください。