体を知ることで軽くなる
札幌市で脳梗塞・脳出血の脳卒中を専門に自費リハビリをさせていただいております「脳とカラダの研究所」の藤橋亮介です。
引き続き、重さを感じることについて考えていきましょう。
前回の内容をまだみていない方はこちらをご覧くださいね。
私たちが、重力がある中で生活をしている中では、物体には質量がありますので、自分の体ももちろん重さを感じるものです。
けれど、普段生活をしている中で、常に重さを感じることはないと思います。
重さを感じるというのは、「予測された筋活動 ー 実際の筋活動」が大部分を占めていると考えられます。
その差が「0」であれば、重さというものが感覚という意識には上がってこないことになります。
人は常に記憶をもとに、予測が働いているといわれています。
重さに関わらず、歩くときも、ものをとるときも、この予測どおり動いたり行為をしているときは意識に上がることはありません。
基本的には、視覚をもとに、形や材質などから予測して、このくらいの力を入れると持てるだろうなと予測したり、
水溜まりがあると、この距離ならまたぐことができそうだななどと予測して行動します。
しかし、思っていたよりも、つるつる滑ったり、足がでなかったりすると「あれ?」とか「あっ!」というように意識に上がってきます。
それと同じように重さも、そのような差によって感じることができると考えることができます。
しかし、カラダの重さを感じるということは、視覚よりも体性感覚をもとに感じるものが多いため、見て修正するというのは難しい印象があります。
そのため、体性感覚をもとに自分の体の位置や大きさなどを確かめることから、はじめることをオススメします。
自分の手足やお尻や背中などが、「いまここにある」というような認識を持てるようになることが重要になります。
それがわかるようになると、その質量と重心のとり方がポイントとなります。
予測通りといっても、体には質量があるので、自分の体から離れたり、体を支える部分がないと、負担がかかってしまうので、重く感じてしまいます。
そして、重心を感じるためにも、重心を支えるためにも、カラダの部位の位置や大きさを認識して、どこになら体重を支えられるかを感じることが大切です。
最後までご覧いただきありがとうございました。