感情と満足度
もし、あなたが病気になって手術が必要になったら、どちらの医者を頼りたいですか?
①手術は上手だけれど、とっても怖くて、話しにくい医者
②手術はそんなに上手ではないけれど、優しくてなんでも話せる医者
どちらかを選ぶとしたらどっちでしょう?
1回だけの関わりでよければ、①の方かもしれません。
長く通うなら②の方が安心ですよね。
ではリハビリではどうでしょう?
腰痛・膝痛・五十肩のような整形外科の疾患であれば、もしかしたら1〜2回程度でよくなることも多いので、①の方かもしれません。
しかし、脳卒中の場合は、さすがに1〜2回の訓練で十分とはならないですよね。
また、時間的な要素も影響してきます。
長くやっている方がいいという場合もありますし、短時間で素早く効果が出た方がいいということもあります。
これらのことから、いろいろな条件があるなかで、どれが揃っているからいいというわけではないようです。
いずれにせよ大切なことは、情動や感情が関わっているという点です。
つまり、技術的なことも感情的なことであっても、満足度がいかに高いかによって、良かったか・悪かったかが判断されます。
その満足度に影響するのが感情です。
つまり、自分がどうしたら満足感を得られるか?
もしくはセラピストとして、患者様に満足感を得てもらうにはどうしたらいいか?
というものは、まず体の状態とならんで感情の状態も理解することが重要です。
自分の今の感情を知ることは意外と難しいものです。
そのためにまずは、感情とはどんな種類があるのか、知ってみませんか?
感情というと、
喜・怒・哀・楽
「よろこぶ」「おこる」「かなしむ」「たのしむ」の4種類があることは想像できますね。
しかし、感情をあらわすコトバは、もっとたくさんあることを知っていますか???
感情を表す言葉を「ポジティブ」と「ネガティブ」の大きく分けて2種類で、考えてみましょう。
「ネガティブ」(怒り・悲しみのようなマイナスのイメージがあるコトバ)
- 悲しみ
- 怒り
- 恐怖
- 不安
- 後悔
- 不満
- 緊張
- 嫌悪
- 恥
- 軽蔑
- 嫉妬
- 劣等感
- 恨み
- 諦め
- 無気力
- 虚しい
- 寂しい
などなど…
「ポジティブ」(喜び・楽しいなどのプラスのイメージがあるコトバ)
- 喜び
- 楽しさ
- 幸せ
- 安心
- 愛しい
- 癒し
- 感謝
- 憧れ
- 好奇心
- 名誉心
- 期待
- 感動
- 親近感
- 優越感
- 尊敬
- 勇気
などなど
こんなにも感情を表現するコトバがあることを知っていましたか?
全ての行動には必ず、このような感情があるはずです。
病気や体の不調がある場合、ネガティブな感情がかならずあるはずです。
それをポジティブに変えられると、満足度は上がってきそうですよね。
そのネガティブな感情を、どんな方法で解決していくかは、それぞれのやり方や関わり方があると思うので、どれがいいということは難しいですが、あらかじめどんな感情に変化してほしいかを想定して関わると、なにか突破口も見つかることが多いです。
まずはどんなことでもいいので、自分のした行動にどんな感情があるのか?
考えてみるところからはじめてみてください!