機能解離の観点から考える刺激量
前回は、強い刺激により機能解離の状態が長く続いてしまう可能性についてお話しさせていただきました。
本日は、その刺激量について考えていきたいと思います。
強い刺激の代表としては、覚醒状態(意識レベル)が低い時に、無理矢理に座らせたり、立たせたりすることです。もしくは、力をつけるために運動を強要しすぎることといわれています。
刺激の程度を考える時には、過剰な「反応や」「動き」が生じていないかをチェックすることが重要です。
例えば、麻痺の反応を強めてしまうこと(指や足が強く曲がってしまうなど)や代償運動(本来求めていない動き)がでながらも運動を行うこと、また、話しかけすぎて、思考が止まってしまっている(返事が返ってこない)ことも含まれます。
もう一度確認しますが、機能解離は脳を守っている状態です。
長期化することで悪い症状とされますが、本来誰にでも起こりうる正常な反応です。
覚醒や反応が悪い→覚醒や反応を上げたい→立位をとらせて覚醒を高めたい とすることは単純ですが、
なぜ覚醒が低いのか? もしくは、なぜ脳は覚醒状態を低く保っているのか?という視点に立って、考えて反応をみなければなりません。
反応を見ることは、脳と対話することです。
まだまだ脳の機能についてはわかっていないこともありますし、私自身いくら勉強してもまだまだ勉強不足なところもありますが、そのような一つ一つの反応に気をつけて脳のクセを見抜いていくことが重要です。
次回は、丁度いい刺激で脳を活性化させる方法について、お話しさせていただきます。
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