脳出血と脳梗塞の予後の違い
脳卒中は「脳出血」と「脳梗塞」に分けられます。
同じような症状でも回復の程度や、治り方には違いがあります。どのように違うかご存知でしょうか?
人によっては、後遺症がないくらいにすっかり治りました。
「奇跡の回復」を果たした方もよくYoutubeやインターネットでも拝見されます。
結果だけに惑わされず、自分はどうなのか考えていくことが大切だと思います。
北海道札幌市で脳梗塞・脳出血の脳卒中を専門に自費リハビリをさせていただいております 🧠脳とカラダの研究所🏃 の藤橋亮介です😄
いまの世の中、本当にさまざまな情報が飛び交っており、情報に振り回されている方が多いと思います。
少なくとも私もそうです。。。
その情報が本当に正しいのか、自分にとって有益なのかは自分で判断しなくてはなりません。
テレビが、テレビ局やスポンサーにとって都合のいい情報しか出さないということは、もう当たり前に知られてきており、テレビで情報収集している方にとっては疑うということにも努力が必要になってきておりますね。
同じように最近はYoutubeやSNSでたくさんの情報を集められますし、テレビでは聞けないような面白い話、裏の話も知ることができるようになりました。
だからこそ、情報に振り回されず自分の知識を増やしていくしかありませんよね。
今回はまず脳出血と脳梗塞の回復の違いについてお話しいたします。
脳梗塞の予後
脳梗塞は、脳の隅々に栄養を送るための血管が詰まって、それより先に血流がいかずに脳が損傷してしまうものです。
早い段階で詰まった血栓を溶かす治療が行われた場合には、その後血流が再開し症状が回復する場合があります。
一般的には損傷を受けた脳は機能解離という、損傷をそれ以上広げないために一時的に脳の多くの機能を停止させます。
それが時間の経過とともに少しずつ解除されていくことで、自然に回復していきます。
しかし、基本的には血栓は詰まったままになっているので、それより先の脳細胞が回復することはありません。
それでも、リハビリテーションをして症状が改善するのは、損傷を受けた他の部位が機能を補うことができるからです。
だからこそ、もう一度その機能を獲得するための方法を少しずつ再学習する必要があります。
脳出血の予後
一方、脳出血の場合は脳の血管が破れて出血することで、脳が圧迫されて機能障害を起こします。
その際には脳が急激な変化を伴うので、初めは脳梗塞よりも重症な症状が現れやすいです。同様に機能解離が生じて、多くの機能を停止させます。
出血した部位より先の脳の細胞は損傷し、脳梗塞と同じような症状が起こります。
しかし、脳梗塞と違うところは、出血した部位より先の脳の細胞にはまだ血流が残っている可能性があることや、脳を圧迫していた血の塊は徐々に消えていくということです。
血流が残っている場合は損傷が少なくすむので症状も軽くなりやすいです。また、年齢や症状にもよりますが、一般的には血の塊は半年〜1年くらいまでにはしっかりと吸収されることが多いです。
そのため、自然に回復する範囲が多いので、はじめは症状が重くても、脳梗塞の方よりも回復が早かったり、後遺症が少ないことも多いと考えられます。
まとめ
脳出血であっても1年以上症状が変わっていなければ、回復の程度は脳梗塞と同じと考えていいと思います。
どちらとも損傷した脳の部位や大きさによっても回復の程度は異なってきますし、損傷した部位が小さくても重篤な症状が残る場合もあります。
しかし、奇跡のような回復をされた方の多くは、脳出血で比較的早い時期に劇的に改善している場合も多いなと感じております。(あくまでも私の個人的な意見であって、本人の努力を否定するものではありません)
その場合、治療やリハビリが良かったのか、ただの自然回復なのかはわかりません。
また、機能解離という状態は1年以上続く場合があると報告されていますので、脳は損傷が少なく脳細胞はしっかり生きているのに、機能だけ停止していただけの場合は劇的によくなるかもしれません。
情報に惑わされすぎず実際のところはどうなのか、情報を自分自身で判断する時代になっております。
人のせいにせず、自分の判断と決断に責任をもって生きていかねばなりませんね。
よくなっていく人というのはそういう人だなと、見ているといつも思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
今回のようにブログのようが読みやすい や Youtube動画の方が見ているだけで楽
〜〜〜のことが聞きたいなど、みなさんのご意見もいただけると幸いです。
今後ともよろしくお願いいたします。