身体所有感の大切さ

シビレや感覚の鈍麻だけでなく、思っているよりも運動が遅かったり、手応えがなかったりすると、自分の体ではないような感覚が生まれます。

これを身体所有感や運動主体感が低下している。というようにいいます。

脳卒中の方は、このような自分の体じゃないような気がする。というような症状がよくきかれます。

これを放っておいていいはずがありませんよね?

北海道札幌市で脳梗塞・脳出血の脳卒中を専門に自費リハビリをさせていただいております「脳とカラダの研究所」の藤橋亮介です。

またまた、気づけば1ヶ月も更新が空いてしまっておりました💦

前回に引き続き、イメージに関連した内容を話していきます。

何かのせいにしていないか

お客様とリハビリするときにいつも思っていることは、

「しっかりと自分のカラダから感じたことから物事を考えられているのだろうか?」ということです。

・背中が曲がっているとよく言われるの

・あの靴を履くと足が痛いの

・今日は寒いから調子が悪い

・椅子が低くて腰が痛い

など、よくきかれます。

そうなのかもしれませんが、そうではありませんよね?

まず、他人に言われたことは、自分のカラダでは感じていません。

物や環境の変化によって、体調が悪くなるのは、自分の適応力が足りていないからです。

低い椅子よりも高い椅子の方が立ちやすい。

これは運動学や物理学の視点からも、その通りなのですが、低い椅子に座ったから腰が痛いというのは違いますよね?

低い椅子にうまく座れていないだけです。

硬いベッドと柔らかいベッドでは寝方も変わります。

それぞれの環境に合わせて、自分の体を変化させていけることが私たちのいいところです。

それを全て、外部のものを調整することで、快適に過ごせるようにしてしまうのは、人間の能力を低下することにつながります。

自分の体を良くしたいのであれば、外部のものに頼るのではなく、自分のカラダがいろいろなものに適応できるようになることが望ましいはずです。

良くなる人の特徴は

必ず自分のカラダから感じられることを語ってくれます!

自分のカラダの感覚をもつ

誰かのせい、環境のせい、にしないためにも、自分の感触を持つことがとても大切になります。

感覚障害があるから自分のカラダだと感じなくなるわけではありません。

全ての感覚が障害されているわけではありませんし、障害されていても、自分が感じられる感覚があるはずです。

そこを最大限に活かすことで、他の感覚がわかるようになったり、自分の体としての認識が生まれることがよくあります。

そういうことが少しずつわかってくると、

・高い椅子と低い椅子に座った時の、お尻のつき方の違いに気が付きます。

・お尻のつき方が違うと、腰の曲がり方の違いもわかってきます

・股関節や膝関節の曲がり方の違いに気づけば、足にかかる体重のにも気づくかもしれません。

そのような情報をもとに、

それなら、こうしたらいい。こうやってみよう。と思ってくることが、回復に近づくことです。

そうなると、自分の体としてもイメージが出来上がります。

イメージができないものは実現しません。

同じように、イメージできないと動けたり感じたりできるはずもありません。

他人の腕を動かすのと、自分の足を動かすのだったら、自分のものを動かす方がいいに決まっていますよね。

本日も最後までご覧いただきありがとうございました。

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