内反足のために

北海道札幌市で脳梗塞・脳出血の脳卒中を専門に自費リハビリをさせていただいております脳とカラダの研究所藤橋亮介です。

前回の続きで、内反足をどうしていけばいいのか考えていきたいと思います。

人それぞれ症状は違いますので、「コレが絶対にいいです!」とはなりませんが、まずは「足」に注目して考えてみませんか?

足の特徴

足というのは「足関節(足首)」と「足底(足の裏)」「足の指」がポイントです。

足は、動物によって様々な形をしています。

https://ichi-up.net/2017/021より転載

その動物にあった形で進化をしています。

人の足の特徴は(他の動物に比べて)

・踵が大きい

・踵が地面についている

・親指が他の指と並んでいる

・土踏まずがある(アーチ構造がある)

などがあります。

そのため、

・踵が地面を捉えやすくなった

・直立の姿勢を支えやすくなった

・足は掴むためのものでなくなった

・蹴り出しに使いやすくなった

とのことが考えられます。

つまり、他の動物に比べて、地面との接する面が増えて、体を支える機能が増えたことが考えられます。

ヒトらしい足のために

足は地面をしっかり捉えるための機能が備わっているはずです。

その機能を果たすために

・足の裏は柔らかい皮膚でできている

・足首はいろんな方向へ動く

・足首だけでなく、前足部(指の付け根)も柔らかく動く

ことができます。

まずはこの構造的なものがしっかりと確保されていることで、本来の足の使い方ができると考えられます。

内反足になると、足首が一定の方向(内側と下向き)にしか動かないことや、足自体が硬くなったりしてしまいます。

そのため、地面をしっかり捉えることができなくなってしまいます

内反足で立つと

内反足は地面をしっかり捉えられないと考えることができるので、そのような状態で体を支えようとすると、どうなるでしょうか?

足は柔軟性を失って、地面に対して突っ張るだけの足になってしまうのではないでしょうか?

つまり、なんとか体を支える棒のような足になってしまうことが内反足を強めている可能性があります。

また、膝関節や股関節などの使い方が悪い状態で、骨盤が後方に回旋する(よく「腰が引けている」といわれます)と、足の裏の接地する面が、外側(小指側)によってしまい、足の内側が地面と接しづらくなってはいないでしょうか?

そのようなことがさらに内反足を強めてしまう可能性があります。

足と地面との関係

そのため、足と地面との関係がどのようなもので成り立っているかを考えていく必要があります。

①足の裏は地面の感触をとらえる

②足の裏は地面の硬さを捉える

③足の裏は地面の傾きを捉える

④つま先と踵は、地面との高さをとらえる

などなど、

これらのことから、体は足を通じて地面の情報を脳に教えてくれています!

そのため、足からの情報がしっかり脳でキャッチしてくれないと、損傷した脳にとっての足の機能は取り戻せないのではないでしょうか?

足のためにできること

突っ張るための足では、これらの機能の回復は難しいことが予測されるので、足らしく脳が活性化できることをしてあげる必要があると思います。

動かすことや、柔らかく保つためのストレッチは重要ですが、重要なのは訓練回数や可動域や筋力ではありません。

足らしさを取り戻すためには、足で地面との関係を意識することからはじめてみましょう。

①足の裏が地面についている感触があるか

②足の裏の感触で鈍いところと感じやすい部位はあるか

③どのような物体や床面なら触っている感触がしやすいか

④地面・床面の感触の違いがわかるか(ツルツル・ザラザラ・ふわふわなど)

⑤地面の傾きがわかるか

⑥地面・床面で凸凹がわかるか

⑦足の裏のどこに体重が載っているかわかるか

などなど、

まだまだ数え切れないくらいの足が捉えるべき情報や機能があります。

また、足は膝関節や股関節の影響も大きく受けます。

一つの例として、

座った状態で、膝を曲げ伸ばししたときに、足の裏が地面とつく面が変化します。

このようなことは文字では難しいので、近々、動画でお話しできればと思います。

少し長くなりましたので、今回はここまでとさせていただきます。

わかりにくかったり、実際にどうしたらいいのかわからない場合は、お気軽にご質問ください!

みなさんからのご意見お待ちしております!

最後までご覧いただきありがとうございました。

筆者プロフィール

代表:藤橋亮介

理学療法士 脳とカラダの研究所 代表

藤橋 亮介(ふじはし りょうすけ)

〜経歴〜
2011年 理学療法士 国家資格取得 
札幌市の脳神経外科病院に勤務

2014年 大阪府 認知神経リハビリテーションセンターに勤務

2015年 奈良県 ニューロリハビリテーションセンター
健康科学研究科(大学院)に入学
2017年 修士 取得

2019年 札幌市で子ども発達研究センターに勤務

2020年 脳とカラダの研究所 独立開業

脳卒中後遺症を専門に、あきらめない方のためにそれぞれの脳のクセにあったオーダーメイドの脳のリハビリを提供する自費リハビリをおこなっている。

少しでも伝わりやすいように動画でわかるYouTube チャンネルもはじめました。

「脳とカラダの研究所 YouTubeチャンネル」

是非ご覧ください。

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