カラダの重さの原因

札幌市で脳梗塞・脳出血の脳卒中を専門に自費リハビリをさせていただいております「脳とカラダの研究所」藤橋亮介です。

本日は、手足や体が重く感じてしまうことについてお話ししていきたいと思います。

脳卒中の後遺症に関わらず、疲れや気分が乗らない時も、体がだるい感じや重いと感じることも多いですよね。

脳卒中の方も、ほとんどの方が体の重さを感じていらっしゃると思います。

重さを感じることについて考えてみたいと思います。

感覚受容器

ご存知のように、感覚というものは、感覚神経を通って、脳にある感覚野というところに伝えられて、感覚を感じることができます。

それは、皮膚や筋肉には「感覚受容器」というものがあって、それぞれの感覚を感じるための細胞があって、その細胞からの刺激が感覚の神経を通って感覚を伝えてくれます。

皮膚には、「温度」「圧」「触覚」「痛覚」を感じる受容器があります。

筋肉には、「関節の位置」「動かされた速さ」(その他、痛み)

があるといわれています。

例えば、

何かに触れられると、皮膚にある圧や触覚の受容器が反応して、その触られ方の強さが刺激の強さとして、脳に伝えられることで、どのように触れられたのか?を知ることができます。

重さの感覚

さまざまな感覚を知ることのできる感覚受容器ですが、重さを感じる受容器というものはないといわれています。

では、どのように重さを感じているのかというと、

予測された筋の活動 − 実際の筋の活動 = 重さ

として、考えることができます。

理科の時間に水銀の入った容器を持った時や、高級な貴金属をもったときの感覚を思い出せますでしょうか?

あのような、「あっ、重い」というようなものは、予測して構えていた筋の活動よりも、実際に持った時にその筋活動では足りなかった時に感じるものです。

でも、自分の体というものは、ほとんど重さを感じることがありませんよね。

とくに非麻痺側の体は、動かす時に重さをいちいち感じていたら、動くこと自体が嫌になってしまいますね。

体には確かに質量があり、重量がかかっています。

でも、普段重さを感じないのは、予測と実際の動きに筋活動の誤差が少ないからと考えることができます。

これだけでは、説明不足なので、予測についてや具体例については次回もうすこしお話しさせていただきますので、お楽しみにお待ちください。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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