動くことの根本を考える
北海道札幌市で脳卒中専門に自費リハビリをさせていただいております。「脳とカラダの研究所」の藤橋亮介です。
本日は、動くことの根本について、動くことは何かをということを考えていきたいと思います。
私たちは病気になったり、体調が悪い時は、体が動かなくて、つらい思いをしますよね。
そして、またうまく楽に動けるようになりたいと思います。
でも、うまく楽に動くということがどういうことなのか知る必要がありますよね。
みなさんもきき馴染みのある、運動神経というものがあります。そして、同じく感覚神経というものもあります。
脳が命令したことに対し、この神経の道を辿って、手足に動く命令が伝わります。
そして、動いた感覚がまた脳に伝わることで、運動を繰り返しています。
こう説明されると、運動がメインで、感覚はサブのような印象がありますよね。
しかし、実際はほぼ同等で同時か、もっといえば感覚の方がメインであることも多いです。
運動をすることで、「動いた」という感覚が得られますが、そもそも脳は情報を処理するところですので、情報を欲しているわけです。
脳の情報とはさまざまな感覚情報のことです。
つまり、脳は感覚を欲しがるために、運動しているといっても過言はないのではないでしょうか?
感覚には、大きくは「触った感触」や「動いた感触」があり、他にも様々な感覚があります。
例えば、目の前のコップを手に取るとき、動くためには情報が必要になります。
そして、そのコップの位置や重さ、大きさなどのおおよその予測を立てて、その感覚をしっかりと思った通りに感じられるかどうかという確かめる動きが、手をコップに伸ばして持つということになるのではないでしょうか?
ここで、正しくコップの位置を認識できない場合には、コップに手が届かないことになりますし、
コップの大きさが認識できていなかった場合や、コップのツルツルとした感触や、重さの認識が間違っていた場合は、コップをうまく掴めないことになりますよね。
つまり、うまく動けていないから、うまく動作ができないのではなく、
うまく感触を感じられないことが、動作をうまく行えていないことも非常に多いのです。
自分の動きがうまくいっていないなと感じるのであれば、どんな動きができていないかを把握することも大切ですが、
その動きはどんな情報を正しく得るための動きなのかを知ることがとっても有効な場合があります。
次回からも、運動と感覚に焦点を当てて、お話をさせていただきたいと思います。
なにかわからないことがあれば、コメントやホームページのお問い合わせから、お気軽にお問い合わせください。
最後までご覧いただきありがとうございました。