人はいつでも予測しています

HPもブログも、1日にご覧いただける回数も徐々に増えているようですので、今当店に通ってくださっている方や、そうでない方のためにも、少し基礎に立ち返って、できるだけわかりやすく少しずつ説明をさせていただこうと思います。

人は意識であっても無意識であっても、常に自分の行動を先読みして予測しています。
なぜなら、間違いに気づくためです。その間違いに気づくことで学習していけるからです。

学習の中心となっているのは「小脳」といわれる下後方にある部分です。
ドラマ「1リットルの涙」で有名だった脊髄小脳変性症など関わりのある疾患です。
小脳は基本的に運動に多く関わるとされていますが、同時に感覚や認知的な要素にも重要な役割を果たすとされています。
特に、間違いを検出することに優れています。

とても簡単に説明すると、「思っていたのと違った」と気づくことです。
下図をご覧ください。

脳が、実際にカラダに運動の命令を送る左側とは別に、右側への矢印(予測イメージ)を作ることが知られています。
この実際の動いた感覚と、予測イメージが一致している場合には、誤差がないので意識されません。つまり無意識でいろいろなことが行われます。

しかし、今度は次の下図のように、前にある足の出ぐあいが、実際の動き予測したイメージとに差があった場合は
「あ!つまづきそう!」というような急に意識に上ってきます。

この誤差が、脳にとっての重要な情報となりえます。

普段、いつものような日常を送っていると、そのほとんどは意識化されませんが、誤差が生じた場合急に意識になります。

何かを変えたいとか、直したいと思っている場合は
この誤差をうまく作って感じてあげる必要があるのです。

良くなるためには、
①正しく感じること
②誤差を検知するための正確な予測を作ること

が重要です。

まず大切なのは、自分がどんなことをするときも、脳は予測をしているということに気づいてください。

あ、こんなことが変わったんだ。
今まではこうだったのに、こうなっている。
こんなふうに感じるんだ

など、新しい発見は、今の自分を変える大きなチャンスになります。
気づくこと「気づき」は、変わることの最大の要素だと思います。

良いことも悪いことも、自分の変化に気づいてみましょう。
変化に気づけた時には、正しい予測ができていることになりますよ!