脳がパンク状態?
脳とカラダの研究所では、脳にとっての情報(感覚)を大切にしながら、リハビリの内容を考えていくので、
今回からは、脳にとって「感覚」や「情報」ということに注目してお話ししてみたいと思います。
人間は生きている間、常に脳は体の様々な部位から感覚を感じて、それを情報として捉えています。
体のそれぞれ全身の部位には、感覚を感じる器官があります。
大きくわけると、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚、いわゆる五感といわれています。
たとえば、目は、目に光が入ってきて、その光の刺激を感じとります。
光の刺激は、明るさや、色、大きさ、形など、の情報に変換されて脳は見ていると判断しています。
同じように、皮膚は、触ったものの感触や、当たっている面積、温もりなどを感じます。
私の家には、猫を2匹買っていますが、見ていなくても触れば、毛並みや毛の長さの違いから、どっちの猫か判断することができます。
このように、脳は体から感じられる感覚を、情報として受け取って、解釈して、それが何であるかを判断することができます。
しかし、前回お話ししたように、脳には、受け取って解釈している情報の量に限りがあります。
無限に情報が入りすぎると、脳がパンクしてしまうからです。
脳卒中になると、体はまだまだ元気なのに、たいした疲れることではないはずなのに、
テレビが見れなくなったり、本が読めなくなったり、少し運動するだけで疲れたりと、体の疲れとは違う、脳の疲れをよく感じていらっしゃるのではないでしょうか?
私も、学生時代や新人の頃、先輩や上司から難しいことを言われると頭がパンクして、なにも言えない・動けない・考えがまとまらない・ということがよくありました。
脳卒中の麻痺もそのような状態として捉えることができます。
そのため、生きている間、この感覚は全身のそれぞれの神経を通じて常に脳に送られていますが、脳には解釈できる必要な情報を選別している仕組みがあるわけです!
次回はその仕組みについて、お話しさせていただきますね!
ご覧いただきありがとうございました。